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充実した学生生活と挑戦する姿勢が、自らの未来を切り拓く。

株式会社IHI 船野 美和 さん
(工学部 電気工学科 2021年卒業)

私は芝浦工業大学に入学した頃から学部卒からの就職を考えていました。根拠としては大学院で専門性を高めるよりも、企業に入って実務的な応用力を身につける方が、私には合っていると考えていたからです。進路を決めるタイミングでコロナ禍が始まってしまい、先の見えない不安の中で大学院への進学も検討しましたが、入学当初からの考えを貫きました。初めから「4年間しかない」と自分自身でリミットを決めていたため、大学生活ではとにかく能動的に多様な経験を積みました。ロボット遊交部と軽音同好会を掛け持ちし、入試課のオープンキャンパスの運営活動にも参加しました。またロボットの仕組みやプログラミングの面白さを小中学生に教えるアルバイト講師を務めるなど、大学以外でも日々の学びを生かしました。学生時代にしかできないことを誰よりも経験し充実させた4年間は、今では私にとって掛け替えのない財産となっています。

学生時代にさまざまな活動に挑戦してきた私ですが、時には躊躇することもあります。IHIが推進する航空機電動化プロジェクトに興味を抱きインターンシップに参加した時のことです。私にとって専門分野外であったICT※事業に強い感銘を受けたのですが、専攻とは異なる分野を仕事とすることに迷いと不安がありました。一方でこれは自らの可能性を広げる好機ではないかという期待と希望が大きかったのも事実です。少し悩みましたが、豊洲キャンパスの目の前に大きくそびえ立つIHIのビルを毎日のように見る度に、次第に憧れが強くなりました。まずは情報通信に関する知見を得ることから始めようと考え、「第一級陸上特殊無線技士」と「第三級海上特殊無線技士」の資格を取得。学んでいるうちに情報通信技術の将来性の高さに魅力を感じるようになり、IHIへの志望を決意しました。

念願叶い、入社後はICT活用における戦略策定や情報通信システム運営の統制業務に従事しています。国内外ではDX※の進展に伴い、素早い情報共有への需要が高まっています。私は現在、クラウドサービスやICTの通信技術を活用したサポートなどを企画提案する業務を担当しています。近年では、DX推進を企業の経営方針に掲げる企業が多いため、社会から求められる事業であることに、強いやりがいを感じています。
ITを活用する業務は、技術の進歩や情報のアップデートに終わりがないため、常に知識の習得を心がけなければなりません。私自身、業界知識が足りていないことを現在の課題に感じています。しかし、定期的にITベンダーの方々を講師に招いた研修会などを実施しているため、実務に沿いながら新しい知識や応用力を身につけたいと考えていた私にとって、現在の環境は最高のステージです。
進路を決める際に大切なのは目的をしっかりと持つことだと思います。そのためには、学部生の早い時期から将来に対するイメージとプランを持つことが重要です。4年間の過ごし方次第で、その後の人生を大きく左右するといっても過言ではありません。早めに進学か就職か決めることができれば、どちらを選ぶにしても準備期間を設けることができます。在学生の方々には自分のアピールポイントを作りつつ、充実した学生生活を送りながら、自らの未来を切り拓いてほしいです。


※ICT:Information and Communication Technology。情報通信技術を活用したコミュニケーション。企業や社会が新しいイノベーションを創出するインフラ基盤。
※DX:Digital Transformation。ICTなどの技術を活用して既存システムから脱却し、業務効率改善、新ビジネスの創出、企業風土の改革を実現すること。