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石垣島に渡れない状況で何ができるかを模索し、新しい企画の成功に導いた。

システム理工学部 環境システム学科2年 鈴木 絢音 さん 久保田 知里 さん

鈴木 絢音 さん(左) 久保田 知里 さん(右)

SNSでこの団体が石垣島の環や文化の保全店動をしていることを知って参加しました。私たちが入学した2020年は新型コロナウイルスが最初に感染拡大した年で石垣島へ渡航することができませんでした。現地に行かなくても何か買献できることはないかを考えて実施したのが、石垣島で作ったサーターアンダーギーの販売や神奈川県の倉で行ったビーチクリーンの予行演習です。コロナ禍でモチベーシオンが下がった時期もありましたがメンパーの強い思いが新しいことに挑戦する原動力になりました。ゼロから企面し、企業、NPO法人、大学生協での販売を実現したサーターアンダーギーは瞬く間に完売しました。今年こそは石垣島の美しい自然の環塚のなかで、地域の方々と交流したいと思います。

鈴木 Twitterで石垣島の環境や文化の保全活動をしているこのプロジェクトのことを知り、オンライン説明会に参加したのがきっかけです。自分たちが学んだことを次世代に伝えていく環境教育の取り組みにも魅力を感じました。

久保田 私は芝浦工業大学に入学する前から環境や地域に関わる活動をしたいと考えていました。先輩方が見せてくれた石垣島の海の写真が本当にきれいで、こんな素敵な場所で地元の方々と交流できたら楽しいだろうと思っていました。

鈴木 毎年3月と9月に石垣島に渡航していましたが、私たちが入学した2020年は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった年で、現地に行けないまま3年生になってしまいました。

久保田 2年間以上も渡航できなかったので、モチベーションが下がってしまった時期もありました。でも、現地に行けなくても、何か私たちが石垣島に貢献できることがあるはずだと考えたんです。それで企画したのが石垣島で作ったサーターアンダーギーの販売とビーチクリーンの予行演習です。

鈴木 渡航できないからと全ての行動を停止しなかったこと、諦めなかったのが新たな活動につながりました。「0」の状態から企画して、「1」を作ったことは大きな成果です。もちろん私たちだけの力ではありません。先輩方が築いてくださった石垣島の方々とのつながりにも助けられました。

久保田 鈴木さんと私の二人はサーターアンダーギーの担当で、最初は本当に売れるのか不安でした。石垣島から送ってもらったものを揚げ直し、学食での販売を試みました。それが大好評で瞬く間に完売してしまう日もありました。美味しかったからとリピートしてくれる学生もいて自分たちが考え、取り組んだことが大勢の人に評価されるのはうれしかったですね。石垣島のPRにも少し貢献できたと思います。

鈴木 メンバーのチームワークがよかったことも活動を存続できた要因です。石垣島に渡航できない状況下で私たちの後に新入生が8人も入って過去最大の人数になりました。一人も脱落しなかったのは、次の渡航にかける思いが強かったからです。企画を進めながら何度か現地とZoom会議を行いましたが、皆さん気さくで優しい方ばかりで早く行きたいという思いが高まりました。

久保田 今回の企画にあたって企業、NPO法人、大学生協など色々な組織の方と話しました。プレゼンや交渉過程でどうアプローチすれば共感を得られるか、話し方、企画書の書き方、メール文面、依頼方法など、ビジネススキルの習得にもなりました。今までは私や鈴木さんのようにシステム理工学部の学生が中心でしたが、SNSで新入生を募集したら工学部の学生が参加してくれました。今後は土木や建築の知識も生かして活動の幅を広げられると期待しています。

鈴木 サーターアンダーギー販売の第二弾も進んでいますし、ビーチクリーンで拾ったシーグラスの商品化など、やりたいことがたくさんあります。今年こそは石垣島に渡航し、美しい自然の中で地域の方々と交流したいと思います。